1. 挨拶を交わさない

学校でも挨拶の大切さを指導していますが、多くの家庭では挨拶の大切さを、家庭内で実践する事で子供たちに教えていきます。
また挨拶は、たった一言にも大きなパワーがあり、朝目覚めたときに「おはよう」の一言を掛け合うか、掛け合わないかでは、朝の気分が全く違うでしょう。
温かい家庭では、家に帰ると「ただいま」「おかえり」など挨拶を交わし、食事中も、就寝前も家の中では当たり前に挨拶が飛び交います。

2. 家族揃ってごはんを食べる機会が少ない

両親が仕事で忙しく、作り置きされた食事を子供が電子レンジで温めて毎日食べている家庭も増えています。
機能不全家族は、家族揃って食事が摂れていない事を問題と考えず、とりあえずごはんさえ与えておけば問題ないと思っています。
環境的に家族揃ってごはんを食べる機会が少なかったとしても、置き手紙などで気持ちを伝えたり、一緒に食事をする機会を増やそうと努力しているのであれば、子供も親の気持ちを理解してくれ、一緒に食事ができる時間を楽しんでくれるでしょう。

3. 両親のどちらかが何らかの依存症

アルコール依存症、ギャンブル依存症、買い物依存症など、何らかの依存症を抱えた人が家族間にいる場合には、家族が機能不全に陥ります。
依存しているもの中心に生活が回り、仕事や子供の事がおざなりとなるので、依存症の親を持つ子供は、あからさまに問題行動を起こす子供も居れば、一見優等生で心に闇を抱えた子供もおり、高い確率でAC(アダルトチルドレン)の傾向が見られます。

4. 家族でイベントをした記憶がない

仲の良い家族ほど、夏休みに家族旅行をしたり、誕生日やクリスマスなどのイベント事を大切に考えます。
もしも、誕生日やクリスマスに家族と過ごした思い出がなかったり、家族旅行に出かけた事がなかったとしたら、家庭内は明るくなかったのではないでしょうか。
家族という名のただの同居人の集まりという表現が相応しいと感じたら、機能不全です。

5. 家庭環境が複雑

離婚が珍しくない今、両親が離婚し母の再婚相手と同居したり、血の繋がらない家族と暮らす子供も増えてきています。
また、何らかの理由で実の両親と住むことが叶わず、養母に育ててもらうなど、家庭の人間模様が複雑な程、家族として居心地の良い環境を作るのは難しくなってしまいます。
もちろん、家庭環境や生い立ちが複雑な家庭全てが当てはまるわけではありませんが、複雑な形を楽しい家族にするには、努力が必要な事が多いのです。

6. 両親が家の外に恋人がいる

俗にいう不倫をしている両親の元で育った子供は、子供ながらに両親の冷めきった関係を敏感に感じ取ります。
子供の頃、父や母が恋人に会うために家を出かけるのを雰囲気で感じ取れてしまった経験はないでしょうか。
両親と同じように、恋愛にのめり込んで苦しんだり、逆に恋愛が怖くて異性が苦手だったりと、大人になって恋愛で苦労するケースが少なくありません。

7. 家が落ち着く場所ではない

家という場所は本来、ホッとする場所でなければいけません。
学校や会社といった外の世界では、多少なりとも仮面を付け、気張っているので、リラックス出来る場所がなければ、いずれ心が爆発してしまいます。
「ただいま」と家に帰り、家族の顔が見えない方がホッとするなんてことがあれば、機能不全家族が疑われます。

8. 親に相談出来る雰囲気ではない

グレる子供に多いのは、学校や人間関係、コンプレックスについてなど、親子間で相談が出来る雰囲気ではなかったという事です。
気軽に話し合える雰囲気があれば、親が経験をもとにアドバイスをして、正しい道に促す事が出来るのですが、日頃からコミュニケーションが不足していたり、親が厳し過ぎて、気軽に話しかけられる雰囲気でなければ、子供は相談する事を諦めてしまいます。

9. 親が育児に無関心

衣食住の世話がままならないネグレクトがあれば、完全に家族としての機能を失っていますが、食べ物や着るものを与えられていたとしても、頑張った事を褒めてもらえなかったり、体調の悪さを心配されず、親が子供に関心がない様子があれば、これも機能不全家族と言えるでしょう。
生活に困ることはなくても、大切にされていないと感じながら暮らす家は、空虚で自分を大切にする意味が見出せなくなってします。

10. 虐待がある

身体的虐待、精神的虐待、性的虐待など、いずれかの虐待がある場合、家にいてホッと出来るはずもなく、子供の心も体も健やかに成長出来なくなってしまいます。
虐待から逃れるために、親に気に入られようと色々考えを巡らせるでしょう。
虐待の程度に関わらず、親からの攻撃から逃れる術を子供が考えなくてはいけないという事自体、異常な自体です。

11. 両親も機能不全家族の中で育った

機能不全家族家族は連鎖しやすいと言われています。
自分の親が子供の頃、親から暴力を振るわれて育っていれば、それは子供へも連鎖しやすく、ネグレクトをされていたのであれば、同じように子供にネグレクトを繰り返してしまいます。
自分がされてきた事が当たり前と感じているので、機能不全の根本的な部分は、親から子へと引き継がれてしまうのです。

12. 親が怖くて仕方ない

威厳がある親や、迫力のある親、教育熱心で厳し過ぎる親に恐怖心を感じ、子供の頃、自分の親に意見を言ったことないという人も居るのではないでしょうか。
どちらかというと、高学歴で社会的地位が高い父親の家庭や、家柄が良く、教育熱心な母親に育てられた子供に、親に叱られるのが怖いと感じる人が多く見受けられます。

13. 虚言癖がある

話を大げさに話してしまったり、下らない嘘を頻繁についてしまう虚言癖がある人は、幼い頃の養育環境の中で、感情を抑圧されてきた傾向があります。
子供頃に親からの愛を感じられず、ありのままの自分を今でも受け入れられないので、嘘でも自分を高く評価してもらいたいと思ってしまうのです。

14. 宗教にのめり込んでいる家庭

各家庭で信仰している宗教があり、それによっては、生活様式が違うこともあるでしょう。
しかし、その宗教にのめり込んでしまい、別人格のようになってしまう人もいます。
生活の中心が信仰宗教となると、学校は二の次、三の次となったり、宗教と言って、子供に食べもの与えないなど、宗教を過激に信仰してしまう人もおり、一家離散の危機もあります。

15. 兄弟間で差別があった

兄弟のいる家庭だと、「自分より兄の方が愛されている」と感じたり、いつも褒められるのは自分以外の兄弟だったりと、兄弟間での差別をヒシヒシと感じ取っている人もいるでしょう。
子供は敏感で、兄弟間の差別はすぐに感じ取ることができるでしょう。
親の方も、同じく血を分けた兄弟でも平等に出来ず、苦しい気持ちを抱えている事もあります。

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